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  七月.八月.九月
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 十月・十一月・十二月
 
卯月
 春昼や格子に絡む日の光

 春昼や断り切れぬ義理の席

 過ぎし日の記憶確かや野の薊

 花あざみ土間に厨の峡の家

 干し傘の風にころがる路地のど

 写真機に色閉じ込めて花菜畑

 ひとすじの光に睦む紋白蝶
 舟底の塗り替えられて春の昼

 園庭の梢あまねく春の色

 春昼やあきらめきれぬ探し物

 干し傘の風にころがる路地のど

 園庭の梢あまねく春の色

 写真機に色閉じ込めて花菜畑

 ひとすじの光に睦む紋白蝶
皐月
 三脚の角度ととのへ桐の花

 銀嶺を水田に映す端午かな
 

 寺薄暑片肌脱ぎの仁王像

 ありなしのダイヤ改正駅薄暑

 水田にさざなみ立てて余花の風

 絵硝子の笛吹く天使花みずき

 開け放つ車窓に溢る新樹の香

 宇治新茶汲みて話の核心へ

 杣道のけぶれる先に桐の花


 畦薄暑水の匂へるポンプ小屋

 夜の新樹記憶をつなぐ栞ひも

 若葉光ひずみの多き古玻璃戸

 竹の子の一番堀と言ふ笑まひ

 百畳の広間豊に緑さす

水無月
 風薫る小字を結ぶ沈下橋

 せせらぎの音より暮るる螢の夜

 著莪咲くや出入り久しき勝手口

 千枚の畦の階梅雨晴間

 雨垂れのほかは聞こえず梅雨の朝

 菜園の境あいまい花南瓜

 荒梅雨や誰も渡らぬ歩道橋
 隠沼の光ひかそけし額の花

 梅雨湿り指先迷ふキーボード

 梅雨めくや一つ増えたる治療薬

 梅雨めくや駅舎にたむろ鳩三羽

 梅雨籠電池の切れし電子辞書

 一山の寺宝公開ほととぎす

 ほととぎす啼いて一山鎮もれる
          
                                            
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